食事は、健康を維持するために欠かせない要素の一つです。人間が健康な生活を送るためには、適度な運動を行うとともに、日々の生活の中でバランスの良い食事を摂ることが必要になります。こうした健康管理における食生活の重要性については、昔から「医食同源」などという言葉も知られており、特に和食の世界では、五基本味(甘味、塩味、酸味、苦味、苦味)を程よく使い、主食、主菜、副菜を基本としたバランスの取れた食事が基本とされ、現代でも十分に通用する考え方のもとに成っています。食べる量は腹八分目、昔ながらの知識が、今でも重要な指標にもなっているわけです。厚生労働省や農林水産省でも、健康増進と疾病予防を兼ねて、バランスの良い食生活と適度な運動を推奨しています。ただし、現代で言うバランスは、もう少し踏み込んで、タンパク質や脂質に糖質、ビタミン等のいわゆる栄養素を満遍なく摂るように、となっています。これらは、実際に体のエネルギー源や構成要素として生命活動を維持するために使われるほか、それぞれが生体の防御反応や疾病予防等、様々な生体の調節機能にも必要となるものがあり、どの栄養素も適量の摂取は不可欠です。バランスの良い食事で、健康な生活を送りましょう。